報告遅くなりましたが、11/28に中央公民館主催で行われた真念庵現地学習会に参加してきました。講師は土佐清水市文化財調査会委員の東近伸先生です。

市野瀬に残る標石(しるべいし)です。
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真念庵は17世紀の建立で、近年まで遍路宿として使われていたところです。庭には四国八十八箇所のご本尊を模ったお地蔵さんがあり、遍路に行けない人でも八十八箇所を拝むことができます。
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真念さんの供養塔(左側)1692年没。
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真念庵から、R321と県道346号の分岐点まで昔の遍路道が残っています。遍路道には丁石(ちょうせき)と呼ばれる道案内の石が一丁(約100m)ごとにあります。作ったのは幕末ごろの作州(岡山県北部)の人達で、足摺までの350丁に丁石が建てられ、現在は58基が残っています。下の写真は県道分岐点傍にある丁石です(道路工事時に少し移動させられた模様)。
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真念庵のお堂の前にある鐘石。叩くと鐘のような音がします。
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さて、ジオの観点から見ますと、下ノ加江以南の遍路道は足摺金剛福寺まで、ずーっと海岸段丘の上を通っています。海岸段丘とは、大昔の海岸沿いの低地(磯のような場所)が、地震による隆起によって陸地化したもので、遍路道や金剛福寺のある海岸段丘は、約13万年前の間氷期(地球が温暖だった時期)に形成されたものだと考えられています。遍路さんが比較的平坦な道を足摺まで行けるのも、ジオのおかげといえます。

(はせがわ)